top of page

VOL.1

​吉田運送

トラガール

ライフステージによって働き方が変わることが多い女性が、無理なく働ける労働環境が強く求められています。吉田運送でハツラツとやりがいを持って働く3人の女性ドライバーにお話を伺いました。

​取材日 2019/8/19

PROFILE

川田さん(本社所属):運転することが大好きで港湾輸送から地場配送まで、すべてをこなすマルチプレイヤー。

​清水さん(本社所属):トラック経験は15年のベテラン主婦ドライバー。主に地場の切り回し作業を担当。

大西さん(佐野所属):3児の母で仕事と育児をこなす頑張り屋さん。デポとシャーシプールの区間輸送を担当。

◇みなさんの前職は何をしていましたか?

清水さん:ドライバーです。海コンと言うか牽引免許を持っていませんでした。吉田運送には免許取得制度があって、それを利用しました。もとは皆さん、2トン、4トンなど小さめのトラックのドライバーでした。もともとは調理師免許を取ろうと思っていたのですけど、トラックに乗りたいってなって、そこから始まったのです。5年間10トンウイング車に乗って、結婚と出産を経て、また4トンウイング車に乗って地域配送をしていました。

 

川田さん:私は、前の運送会社にいる時に吉田社長にスカウトされて、免許を取っている期間だけ休ませてもらってから吉田運送に転職しました。

 

大西さん:前職では1カ月位ですけど、2トン車のクレーン付きに乗っていました。トラックドライバーになったのは初めてだったのですが。ずっとトラックドライバーに憧れていたのですよ。大手運送会社で働いていた時もドライバー志望だったのですが、子供が小さいという理由で受付事務に回されてしまいました・・・。トラック野郎の映画に憧れてです。

 

◇通常の海上コンテナ輸送とは違った、インランドデポを活用した吉田運送の労働環境はいかがでしょう?

 

大西さん:私の一番上の子は19歳で今年就職しました。二番目の子は中学3年生で受験生です。一番下が小学生で5年生、11歳です。山形県で大手運送会社の受付事務をやっていました。本当はドライバーになりたかったのですが、叶いませんでした。この会社に入って念願のドライバーになることができました。インランドデポを活用した吉田運送でのお仕事は、通常の海上コンテナ輸送と違って待ち時間も走行距離も短縮されます。子供が小さいから朝の時間が大変なですが、時間も融通してもらっています。私はシングルマザーですので何でも自分でやるしかなくて、大変な部分もあるのですけど子供たちが協力もあって続けられています。これが通常の海上コンテナ輸送ならそうもいかないと思います。

港が相手ではない前職の宅配の場合、むしろ土日が休めなくて、行事にも参加できないことがあったのですが、今は土日もお休みをもらえ易くてその点でも助かっています。

 

清水さん:私の子供は中学2年生です。だいぶん落ち着いてきてはいますけど、同感ですね。いろいろ調整しやすい環境で助かっています。

 

川田さん:私も皆さんと同じで、海上コンテナ輸送は吉田運送が初めてですが、インランドデポで空コンテナをピックして、近くの積み込み場所で輸出貨物を積み、港へ輸送するので、通常通り港から出るよりも、走行距離にして約50kmの削減になります。やはりデポがある恩恵は感じますね。効率的な環境だから、要所要所で負担が少ないと感じます。

 

◇30年後を見据えて吉田運送に

 

川田さん:トラックを運転できることに魅力を感じてこの業界に入ったのですが、中でも吉田運送に誘っていただいて入社したのは、自分が何年働けるかを考えてのことでもありました。私が定年の年齢になるまでの30年後を見据えて考えると、ラウンドユースの仕組みに魅力を感じました。港へ行く回数が少ない、効率的で利益が上がる仕組みは今後も発展してくだろうなって思いました。

 

清水さん:実際今私たち女性ドライバーの他にも、引退した小林さんと言う高齢の方もドライバーとして働いています。海上コンテナのスキルはあるのですが、長時間の拘束などが体力的に厳しくなって引退されました。その後は工場作業員のバスの送迎の仕事をしていたのですが、朝駅まで迎えに行き夕方駅まで送る仕事で、それでは収入にならないので、ダブルワークで廃品回収の仕事をしていたのですよ。

 

大西さん:もし坂東のインランドデポが無ければ、小林さんのトレーラーのスキルが活かされることはなかったと思うのですが、ブランクがあったので初めは本人も不安そうでしたが、経験が体に染みついてるのでしょうね。他にも高齢のドライバーがいます。大学病院の食堂の調理師だった人もいて、その人は引退後に免許を取ってから吉田運送に入社したのですよ。

港の混雑状況や荷主の計画など、外部要因に合わせざるを得ない印象の強い海上コンテナ輸送業。働き方改革が叫ばれる昨今でも、そんな社会ニーズへの対応が難しい印象があるかもしれません。しかし吉田運送では、インランドデポを活用することによって、むしろ他の運送業よりも柔軟な労働環境を整え、女性や未経験者、さらには仕事から一度離れた高齢の方がいきいきと働いています。

bottom of page